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漸く3日目。


アジカン観ちゃうかーとか言いつつも最後のほうだけをかするくらいにしか観れなかったのは、追いつかなかった情熱のせいか疲労のせいか。

  • YEASAYER

グリーンに寝っ転がってMATT&KIMを遠くに聴きながら、次のOCEAN COLOUR SCENEもそこそこに観に行ったブルックリンのバンド、YEASAYER。いえーせいやー。今回が初来日だったみたい。豚トロ丼を食べながら。

サポート2人を含めた5人でした。ややサイケ、打楽器の雰囲気を活かしつつでかっこよかった。
それにしてもここ何年かのブルックリン勢はすごいな。1回まとめてみるか。も。

プロサーファーでもある、サーフミュージック界隈の人。いかにもな服装にゆったりした音。オーディエンスにマイクを渡して歌わせるなんて、思い出に残りそうな素敵なことをしてました。

  • VAMPIRE WEEKEND


寝っ転がって観てたニューヨーク出身のインディーロックバンド。アフロポップに影響を受け、やけにかわいらしい音を武器に、キャッチーなサウンドを展開。寝ながら聴いてるのが申し訳ないくらいよかった。

PVが楽しい感じでいいね。

その前のBOOM BOOM SATELLITESはそれほど興味なかったのとわいわいしてたのであまり印象に残ってません。あ、激しかったメイドさんはコケてた姿を含めて今も鮮明に覚えてるけど。
それで、LCD Soundsystemフジロックの少し前に「This Is Happening」をリリースし(ここで全曲試聴可。)、このアルバムをもってLCD Soundsystemの活動を休止するみたいなことをメディアで言っていた割には、なんかやっぱりまたやるかもみたいな話を最近聞いたんだけどどうなんだろう。気まぐれ屋さんだなー。

後ろのAFPがちょいかぶりの誰もが不幸になるタイムテーブルのせいで、後ろで見てる間にもぐんぐん人がグリーンのほうへ。ライブのほうは、なんかすごいしっかりしてて単純に良質。前半数曲だけ観て泣く泣くグリーンへ。

なぜだかわからないけど、全然期待してなかったのがATOMS FOR PEACERadiohead好きなのに。まあ観るだろうけどどうなんかなー、くらいに思ってたけど、トムとフリーなんだからそれはもうすごいに決まってた。トムもキマってたね、あのMCのへらへら感は。ナイジェルさんに、R.E.Mのドラムだったジョーイさんとかいたんだから、信じられんくらいの豪華メンバー。
まず吹いたのがトムの格好。タンクトップ姿でなんか頭にカラフルなひもがひっかかってた。衝撃。そしてフリーの後ろ姿のかっこよさ。この対比。
セットリストはMCの通り、アルバム「The Eraser」を順番通りに。1曲目のThe Eraserのブレイクからのトムとフリーの絡みで鳥肌立ちまくり。


[どなたかの入手されたセットリスト]
アンコールではトムがソロで「I Might Be Wrong」「Give Up The Ghost」「Videotape」。他でやってたらしいAirbag情報を逆手に過剰にわくわくしながら待つくだりがウケた。やんなかったし。

そのあとまたメンバーが帰ってきてバンドで新曲。これがまた心地よかった。

民族感のある打楽器をフィーチャーしつつ再構築された「The Eraser」は、元のアルバムとはまったく別の音で鳴らされていて新鮮でした。ここAtoms For Peaceのライブ音源が18曲ダウンロードできるです。

いいもん見れました。

変な銀行員の方や変な大学教授の方にビールおごって頂いたりしつつ、かすかに聞こえるStone Roses
そして迎えた最終日のホワイトのトリはグラスゴーの雄、BELLE AND SEBASTIAN

いつもの7人にストリングスが4人と大所帯で、ステージに客をあげて踊らせたりと、それはもう幸せな空気感。なんかノリでBeatlesやったり、スチュワート本人がゆるーくダイブしてたりと、非常に温かい雰囲気に包まれた空間。
ライブの最後に「きをつけてかえって、おやすみ」との言葉をスチュワートから頂いた僕らは、幸せな余韻をかみしめながらグリーンへと向かいました。

またもや雨がふりだして4日間の疲れがどんどん引き出されていき、最後の試練みたいな状態で迎えたグリーンのトリ、スペシャルゲストのSCISSOR SISTERS
すごいかっこよかった。パフォーマンス集団といった感じで、とにかく魅せる。しかし疲れが。4日間の疲れが僕を。



そんなこんなで雨は降り続き、レッドも人いっぱいで入れなくてあーってなってたら、なんと入場ゲートが僕らのヘヴンに。もっと雨をしのげる場所を増やすべき。切実に。その後は例年通りに夜は更けて僕は冷えて、震えながらも遠くに砂原良徳が聞こえたりしながら奇跡の豚汁で(ありがとう!)なんとか夜を越せました。ほんとつらかった。山ちょー怖い。
そしてバスで戻って、いつものように温泉に入って帰路に着いたわけです。今年もすんごい楽しかったけど、4日間雨はつらかったです。みなさんお疲れ様でした。
来年も行けることを願って、筆を置きます。