2012年の音楽
ベスト3くらい
1. Grizzry Bear / Shields
Shields [帯・解説付き / 国内盤] (BRC344)
GRIZZLY BEAR グリズリー・ベア
アルバム通して素晴らしかった。
よく聴いたなー。
2. ZAZEN BOYS / すとーりーず
気づいたらずっと頭で鳴ってた。こわい。今一番ライブ観たいバンドかも。
Youtubeに一曲だけ見つけたこれタイトルがもう
3位はふたつ
3. My Bloody Valentine / Loveless (Remastered)
Loveless: Expanded Remastered Edition
My Bloody Valentine
音がでかくなったリマスター盤。
細部までよく聴けます。新譜秒読みらしいね。
3. Dirty Projectors / Swing Lo Magellan
Swing Lo Magellan
Dirty Projectors
この数年で何があったか知らないけど、まさかの渋さにやられました。
朝霧もPAあれだったけどよかった。
Grizzry Bearといい、ブルックリンの癖すっごい。それでいてポップ。
ほんと大変だったなー今年。
よいお年を。
早春カメラメモ
デジイチが気付いたら3万くらいから買えるじゃないかと知ったところから、今買うとしたらどのカメラだろうかということを考えるためのメモ。
というか、かなり悩ましいので選択肢だけでも書きだそうというメモ。
・レンズは持っていない。
・ある程度の携帯性を確保したいので小型のミラーレスにパンケーキくらいが大きさ・重さの大体の上限。
・予算は3万くらいで良いやつを。無理しても4万。
・今あるケータイだと本当にそれなりには撮れる。ので、低価格のコンデジとかは興味ない。
・画質≧携帯性>多機能
上みたいな状況で、いくつか気になったものが以下の3つ。メリットとデメリット。
- Nikon 1 J1 標準ズームレンズキット
Nikon デジタル一眼カメラ Nikon 1 (ニコンワン) J1 (ジェイワン) 標準ズームレンズキット ブラックN1 J1HLK BK
・値崩れ著しく3万弱。
・サクサクとれて、よくうつる。ボケも撮れる。
・10-30mmでもレンズがそこそこでっぱる。パンケーキは2万。
・Nikon 1 の一発目なので後継を見てからでもよさそう。
・レンズ沼怖い。
- SIGMA DP2x
シグマ デジタルカメラ DP2x 1406万画素 APS-Cサイズ CMOSセンサー 41mm F2.8相当(35mm換算) RAW撮影可能 Foveonセンサー搭載
・気付いたら3万円台まで値下がりで手が届く。
・ホームラン出るとすごい。画質◎
・それでいて軽い。250g。
・暗いのに弱いのと、気軽には使えない。そもそも機能が無い。単焦点。
・RAWが基本になりそうで、現像の手間がかかる。
- Nikon P7100
Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) P7100 ブラック P7100BK
・コンデジを超えてきてる。よく28000円まで落ちてきました。
・だいたい何でもできる。すごい。
・形は3つで一番収まりがいい
・重い。390g。
・それでも上記2つには、画質で劣る。
最終的にまだ気になってるのがこの3つ。
デジイチもいくつかあるけど、やっぱり大きくなりがちなのでそれならJ1でいいとして、
画質はDP2x>J1>P7100
撮影の手軽さだとP7100≧J1>>DP2x
携帯性は個人的にDP2x>P7100>J1
簡単に撮りたい時はケータイだと割り切るならDP2x。
いつでもそこそこ撮りたいならJ1。
以後コンデジには困らなそうなのがP7100。
で、まとめてみた今の気持ちとしては前者2つが拮抗してます。
他には、楽ーにやりたいならP7100の代わりにS100。お金があればGXRとかX100。
ちなみに5年も前の唯一持ってるコンデジはF31fdなんだけど、それでも頑張ればこのくらいは撮れるからほんとにDP2xでいい気がしてきました。晴れてればDP2xくらいの感じで。
そしてヘッドホン
ヘッドホンは結局AKGのK240MK2にしました。
AKG プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン K240MK2
用途はミックスとリスニング兼用で、音質は十分。ベロアパッドが眼鏡にやさしい。
現行のK242 HDとは同等品らしいけれど、こっちのが安くて付属品も多いのでおすすめ。
あとは、録音用にSONYのMDR-7506を狙ってます。タイの洪水の影響で品薄なので、まあそのうちに。
SONY ステレオヘッドホン MDR-7506 並行輸入品【国内流通品と同製品】
他に、最後まで気になったヘッドホンのメモを以下に。
・KNS 8400
装着感はAKGに劣るけれど全体に明瞭で、低音が鳴ってる割にすっきりしてて気持ちよかった。
KRK ダイナミック密閉型ヘッドホン KNS 8400(KRK)
・DT250/80
装着感がかなり良い。気持ち重心低めで厚めの音。音量がとりづらい。欲しい。
TEAC Beyerdynamic スタジオ用密閉型ヘッドフォン DT250/80
MDR-CD900STとHA-MX10は音はいいんだけどパッドが薄いせいでドライバーが耳に当たるのでパス。
とりあえずこれで、ヘッドホンに悩むのは終わりです。
年の瀬ヘッドホンメモ
眼鏡と猫背にやさしいヘッドホンの模索メモ。
装着感を第一に、加えてモニター向けにも使いたいので解像感高くてフラットだとなおよし。
予算は広めに1万〜2万前後で試せたものを中心に。
- Bose AE2 audio headphones
【国内正規流通品】Bose AE2 audio headphones (アラウンドイヤータイプ高音質オーディオヘッドホン) 329532-0010
装着感が最高なのでこれを基準に。とにかく軽くて上からすっぽり包んでくれて眼鏡にやさしい。きっと猫背にもやさしい。
明確に中低音が多めなので、フラットを望む自分としてはパス。その意味でジャンルも選ぶけど、単にノリよく音楽を楽しみたい人にはこれ以上ないと思います。並行輸入で15,000円程度。
- Sennheiser HD598
Sennheiser オープン型ヘッドフォン HD 598 HD598
Boseと比べると少し重いけれど、それでも軽くて何の問題もない素敵な装着感で眼鏡にやさしい。たぶん猫背にもやさしい。
音は解像感高くて、気持ち低音寄りだけどフラットな印象。価格も1万円台からあるので、1万前半で考えてたところを少し無理して買っちゃおうかと思うほどに欲しい。独特なデザインがありなら大いに選択肢に入るし欲しい。オープンなので屋外では使いづらいけど欲しい。欲っしい。
予算があればHD650が全てにおいてHD598を上回っている感じだったのでそっちを。予算があれば。
Sennheiser ダイナミックオープンエアヘッドホン ハイグレードモデル HD650
似たところだとHD595のほうが安かったりするけど、HD598はリケーブルできるのがメリット。
- Roland RH-300
Roland RH-300 ステレオヘッドホン
装着感はBoseに負けず劣らず。軽くてすっぽりなので眼鏡にやさしい。おそらく猫背にもやさしい。
音はフラット、気持ち低音が強かったような。解像感程々。全体的に70〜80点ぐらいの優秀さでコストパフォーマンスとかはすごい良さそう。
なんだけどなんだかつまらない、というか個人的に愛着を持てなかったのでパス。モニターライクに無難に鳴ります。13,000円くらい。
- AKG K242HD
AKG 高音質ヘッドホン AKG K242HD K242HD
装着感は合格点。きもーち側圧強い気もするけどふかふかなせいで包まれてる感が良く眼鏡にやさしい。どうやら猫背にもやさしい。
音もバランスがいい。買うならサウンドハウスがぶっちぎりに安く、その値段ならいいと思える。試着した店で倍くらいの値段だったのでおののいた。
お金のある大人はK701とかを買うともっと幸せ。K240mk2を試してみたかったものの店頭に無く。
K701 リファレンスヘッドフォン
AKG プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン K240MK2
あとは、
- ATH-A900 → 重い
audio-technica アートモニターヘッドホン ATH-A900
- SRH840 → 重い
SHURE プロフェッショナル・モニター・ヘッドホン SRH840-A
- MDR-CD900ST → 耳痛い(高音も物理的にも)
- HA-MX10 → 900STよりも装着感いいものの長時間の仕様は未知数。録音用に持っててもいい。
JVCケンウッド ビクター スタジオモニター ヘッドホン ブラック HA-MX10-B
とりあえずこのくらい。
今のところ、HD598が良いんだけど少し高い。次点でAKG。
The King of Limbsを改めて聴いて
突然の発表から当たり前のようにダウンロード販売の始まったThe King of Limbs(TKOL)。
まだ出てから半年も経ってないのに「改めて」としたのは、最初に聴いたときに、ぐっとこなかったから。
ダウンロードしたのは2月の真ん中過ぎの発売日。(W.A.S.T.E. HQ)
円高だー!とドル建てでWavを落とし、3回くらい回してみて、あれ、ぐっとこない。
それからしばらく寝かすことに決め、最近改めて聴いているのです。当時よりも幾分フラットな気持ちで。
改めて聴いて感じたのは、やっぱり当時、無意識のうちに期待していたんだなということと、そのベクトルがどうやら違ったんだなということ。
フィルがインタビューで言ってたのが以下の言葉。
Every record that we’ve done has been a reaction to the last one and King of Limbs carried on that tradition for us.
Phil Selway from Radiohead on going solo and Thom’s dance
ここで『今まで伝統的に前作へのreaction(反作用)として新しい作品を録音してきた』と言うように、いくつもの「反作用」的アプローチの連続がこれまでのバンドの変化に象徴されてます。
わかりやすくストレートな(それでもやっぱりひねくれてはいるけれど)1st「Pablo Honey」に対して、反省を活かし、レコーディングに1年をかけて凝ったものにした2ndの「The Bends」。
3rd「OK Computer」では、それまでの難産だった製作過程(レーベルとの確執もろもろ)への反動。4th「Kid A」で聴ける、以前のバンドサウンドとの対比を思わせるエレクトロニクスとポストプロダクションの効いた音。
余談だけど、「Kid A」の時期のものらしいこのトムの言葉を今の日本の音楽シーンに捧げたい。「許容され得る範囲はもっと広い」
「奴ら(音楽業界のマス連中)が思うほど、大衆の耳は馬鹿じゃない。聴こえのいいものだけを聞かせて金を巻き上げることが音楽産業だということに間違いはないけれど、許容され得る範囲はもっと広い」(SPIN誌)
キッド A - Wikipedia
それで、TKOLがどういう反作用の賜物なのか。
その前作7枚目のアルバムにあたる「In Rainbows」は、前作「Hail to the Thief」から4年をかけてレコーディングされ、リリースされたのが2007年。
ここでの反作用は、洗練だったと思う。ロックを詰め込んだ、時間をかけすぎない、といったコンセプトを最後まで大枠で通したという「Hail to the Thief」はいい意味でルーズであり、個人的には冗長さを伴う仕上がりだった。ルーズさの反動は「In Rainbows」での緻密さに現れている。アルバムを通しての完成度は半端じゃなくて、もう個人的にはこれ以上がないとさえ思ったほど。何回でも聴けちゃう。
TKOLの発表は突然でした。まあ、時間はいい感じに経ってたんだけれども。
特に期待をせずに聴こうと思っていた僕は、それでも暗に何か期待してたらしい。それで、そのベクトルがまた違ったという話。「In Rainbows」での一つの到達をもって、次にどうするのか。
おそらく自分が暗に期待していたのは、ある意味での原点回帰。ロックロックした方向への反作用でした。「In Rainbows」でしっとりした曲が多かったから、そろそろ激しいの来るんじゃないかなー。ジョニーのギター聴きたいなー。みたいな。
その期待があって、TKOLがあまりに削ぎ落とされてたから、すかされた印象だったんでしょう。ぐっときませんでした。「In Rainbows」からの反作用は、脱ポップじゃないかな。
そうこうして改めて聴き直しているうちにだいぶ印象が変わってきたので、こうして筆をとったのです。もう長いよ。やめちゃうよ。うそだよ。
結果から言うと、いつも聴いてる状態からもう1目盛りくらいボリューム落として、他のことをしながら聴くとなかなか気持ちいいです。
ミニマルな要素が強いこととダブっぽいリバーブが印象的だったので、BGM的な聴き方がいいかもなーと思って
ボリュームを絞り気味にしてBGMとして鳴らすといい感じでした。ほどよく空間を埋めてくれる感覚。
そのまま何回も流してると、もうすっかりBGMでもなくなって、気持ちいい。
というわけで、なんだTKOLいいじゃん。というだけの話。
Staircaseのライブを観てても良さそうだなーとか思っちゃうし。
ただ、音源聴いてるだけだとトム以外のメンバーの楽しそうな顔があんまり見えてこないあたりは残念な気もします。
ライブ観たら杞憂に終わるかな。